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妊娠・出産の正しい知識

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04. 精子と加齢

精子は、思春期以降、高齢になっても毎日新しくつくられているため老化はしないと思われているかもしれませんが、実は精子も加齢とともに徐々に機能が低下します。精巣の大きさも少しずつ小さくなり、男性ホルモンをつくる力も緩やかに弱くなっていきます。
1日に作られる精子数は年齢とともに減少すると言われていますが、精液量も減るので精子濃度はあまり変わらないとされています。
たとえ運動精子が存在していても、その精子の機能が低下していると体外受精などによる受精率や妊娠率が低下する可能性があります。また、男性も35歳を過ぎると不妊治療による出生率が下がるという報告もあります。女性の年齢や他の要因を除き、男性の加齢によって自然流産のリスクが上がるという症例研究も比較的多数報告されています。子どもを望んでいるかたは一度ライフプランを作ってみてはいかがでしょうか。「子をつくる」タイミングに関して向き合うことができるかもしれません。

夫婦で妊娠・出産・子育てを希望した時点での男性の年齢

折れ線グラフ 出典:Hum Reprod Update 16:65-79,2010

流産リスク

折れ線グラフ 出典:Hum Reprod Update 16:65-79,2010

目次

精子のこと

精子の基本的な構造や受精に至るまでの精子の過酷な道のりなど、大切なパートナーのこと、妊娠のしくみを理解するためにも、男女ともちゃんと知っておいてほしいことを解説します。
(横浜市立大学附属市民総合医療センター 湯村寧医師にご意見をいただきました。)

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