自分の月経周期を把握し、きちんと排卵しているかを知るために基礎体温をつけましょう。継続的に測定・記録すると、月経周期のパターン、排卵の有無、妊娠しやすい時期などカラダと心のリズムがわかり、いまの状態を知るバロメーターになります。
基礎体温とは、人間が生きていく上で必要最低限のエネルギーを使っている時の体温なので、本来は寝ている時の体温です。ただ、寝ている状態で測ることは難しいですから、目覚めたらそのまま動かずに布団の中で検温します。できる限り、毎日同じ時間に測りましょう。
用意するものは、基礎体温計と基礎体温表です。基礎体温計(婦人体温計)は、小数点第2位まで正確に検温できます。普通の体温計では基礎体温の変化はわからないので注意してください。舌下の中央のすじの両側が正しい検温の位置です。検温したら、基礎体温表に記入しましょう。スマートフォンのアプリを利用するのもいいですね。続けやすいように、自分に合った工夫をするのが大切です。また子どもを望んでいるかたは一度ライフプランライフプランを作ってみてはいかがでしょうか。「子をつくる」タイミングに関して向き合うことができるかもしれません。
たとえ規則的に月経がきていても、無排卵性月経といってきちんと排卵していないことがあります。この場合は、基礎体温をグラフにしたときの形でわかります。
個人差はありますが、女性の基礎体温は一般的に「低温期」と「高温期」があり、低温期の平均と高温期の平均の温度差は0.3℃以上です。もっとも妊娠しやすい時期は排卵日、排卵日の前3日と後1日です。
ホルモンの影響で、女性のお肌やカラダの調子、気分にリズムが生まれます。
「月経後から排卵期前後」は、女性がいちばん輝く時期です。エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されるのでお肌の調子がよくなって、食欲も落ち着くのでダイエットにも適しています。カラダの調子がいいと気持ちも穏やかになりますね。
「排卵が起こる当日~2、3日前」から黄体ホルモンであるプロゲステロンの作用で基礎体温が上がっていきます。ニキビや吹き出物、顔のむくみ、目のくまが目立つなど肌トラブルが起こりやすい時期です。
「排卵が終わる」と、カラダも心も不安定な時期に入ります。月経が近づくとカラダがほてった感覚で気づくとボーッとしていて集中できない状態になります。眠気や倦怠感があり、体重も増加しやすく、何となくイライラ、悲観的になったりする時期です。体温が下がると、その日に月経がスタートします。
基礎体温で普段から自分のカラダの状態を把握することで、気分や体調をコントロールしやすくなります。
また、妊娠しやすい時期をある程度推測できますが、いわゆる「安全日」を推測することはおすすめできません。いま、子どもを望まないのであれば、しっかり避妊についても考えて欲しいです。